2003年12月26日 15:14 |
生きてます。ご心配頂いた方ありがとうございます。
第3報で手術待ちをお伝えしましたが、あれから手術の順番がずれにずれて、結局5時前のお呼びとなりました。身に着けているものは全部取るということで、コンタクトも外しました。よって看護婦の顔もよく判別できない状況となり、下の写真のような手術着に下着なしの状態で手術室への搬送用ストレッチャーに乗り込みました。
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手術直前の姿 |
ストレッチャー (手術する人の病室前にあらかじめ置かれます)
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その後は前後を看護婦に引かれて、手術室へ移動。寝ているので廊下の蛍光灯が下から上に流れていく景色です。(ベン・ケーシーみたい:古ぅ〜) 緊張がおのずと高まります。
手術控え室に入るとやや広い部屋のため、準備作業をする看護婦の声にエコーがかかって聞こえ、ますます緊張・・・
程なく手術室へ。視界に手術用照明(丸い中に照明がいくつも付いてるやつ)が入ると、寝たまま手術台に移されます。 腰椎麻酔(背骨の隙間に麻酔注射:腰から下が麻痺します)のため、ひざを抱え込むように丸くなるように指示されます。皆マスクに帽子姿の手術着のため、顔が確認できないが、太目小柄の看護婦さんのお腹に頭と尻を抱え込むように押し付けられて、背中に注射されました。チクリとしましたが、それほど痛くありませんでした。
しばしの間・・・。しばらくして下半身がボワーとなって、いよいよ手術開始。30分くらいとの話だったし、麻酔も効いているので楽なものと予想していました。BGMにオルゴールで「千と千尋の・・・」が流れています。
しかし、手術が始まると、麻酔していながらも内臓を引っ張ったり、押したりする重苦しい感覚と、なぜか腹痛が始まり、辛い状態になってきました。看護婦に「痛いですか」と聞かれ、お腹が痛いと言ったら、「先生、お腹が痛いようですが、モルヒネ・・・しましょうか?」のように聞こえ、また看護婦から「我慢できます?」と聞かれたので、思わず「まだ我慢します!」といって辛抱しました。(薬中になりたくないので)
手術は30分程度だったかと思いますが、終わると看護婦が「切り取ったもの見ますか?」と聞いてきました。気丈にも「見ます」と答え、切り取った肉片を見せてもらいました。
私の痔の病名は内痔核(俗にイボ痔)と言いますが、要するにお知りの穴の中に常習的にできるうっ血した肉塊です。これを4箇所切り取ってもらったのですが、結構大きいものもあり、手間が掛かったようです。2cm大の塊、1cm大の塊が2個、あとちょびっと取ったものの4箇所でした。まあ見た目は、焼肉食べ放題で陳列されている肉の切れ端と変わらないのですが。
手術終了後、執刀医師が手術の結果と、大腸内視鏡の結果を報告します。
上記の手術が順調に終わったという説明と、大腸内視鏡の結果も良好であったとあっさり説明。こちらは今までの辛さから開放された脱力感と、コンタクトがないため、視界が定まらないのとで、質問を返す気力もなく、「有難うございました」と答え、放心状態になっていました。
部屋へまたストレッチャーで移動して、これから一晩安静。とはいえ、麻酔が切れる3時間後と6時間後、9時間後に薬を自分で飲まなくてはならず、やはり夜中の薬は寝すぎて、2時間遅れで飲みました。手術後の痛みは麻酔が切れるにしたがって、やはり切り取った部分からじわじわ痛くなり、合わせて、お腹の痛みも続いて、これまた辛い一晩となりました。
とはいえもだえ苦しむような痛みではなく、手術の疲れなのか、結構夜中は熟睡でした。
朝8時先生の回診があり、患部を見せましたが、傷は順調とのことで一安心。あとは点滴2種の最中の安静、自分で患部のガーゼ交換など、結構忙しい(?)午前をすごします。気が付いたら待望のお昼となりました。
お昼はお決まりの五分がゆですが、以外にもおかずやヨーグルトまで。2日ぶりの食事はおいしかった。特に梅干が。
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手術翌日の昼食(5分がゆ)
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5階のラウンジ(右に大浴場の入口有り) |
午後の点滴が終わり、点滴の管をはずされて、ようやく身軽な体になり、痛み止めの効果もあってか元気になったので、この長文報告をベッドでなく病室と同じ階の端にあるラウンジで書いています。お蔭様で痛み止めが効いているうちは、ソロソロと歩くこともでき、傍目には元気な状態に回復しています。
次の難関は、いよいよ明日か明後日かに迫った初めての排便が無事できるかです。いろいろ想像して怖いものもありますが、入院された方、皆さんが通り抜ける関門なので、何とかなると思います。そして明日からは入浴が許されるので、だんだん快適な入院生活になっていくと期待しています。
なお写真は無粋な手術前の姿、ストレッチャー、手術後初めての食事(ちょっとピンボケ)、それと現在作文しているラウンジです。
ここまで本文を読まれた方は、だいぶ仕事を中断されたかと思いますので、しっかり仕事に戻ってください。
ではまた。
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